第11章：アクセス修飾子（public / private）

C#では、クラスやそのメンバー（フィールド、メソッドなど）に対してアクセス修飾子を使って、外部からのアクセスの可否を制御できます。 これにより、安全で整理されたコードを書くことができます。

主なアクセス修飾子

• public：どこからでもアクセス可能
• private：同じクラスの中からのみアクセス可能（デフォルト）

コード例：publicとprivateの使い分け

using System;

class Person
{
    public string Name;
    private int age;

    public void SetAge(int a)
    {
        age = a;
    }

    public void PrintAge()
    {
        Console.WriteLine("年齢: " + age);
    }
}

class Program
{
    static void Main()
    {
        Person p = new Person();
        p.Name = "山田";
        p.SetAge(30);
        Console.WriteLine("名前: " + p.Name);
        p.PrintAge();
    }
}

出力結果

解説

• Name は public なので、Main() から直接アクセスできます。
• age は private なので、外部から直接はアクセスできません。
• その代わりに、SetAge() や PrintAge() を通じて操作します。
• これをカプセル化といい、データの隠蔽や安全性の確保につながります。

補足：デフォルトはprivate

明示的に public と書かなければ、クラス内のフィールドやメソッドは private として扱われます。 必要に応じて、外部からアクセスさせたいときだけ public にしましょう。

練習問題

• Car クラスを作り、Model（public）とspeed（private）を持たせましょう。
• speed に値をセット・取得するためのメソッドを追加してみましょう。